美容師18周年

2009.03.02

お店は、今年の6月で9周年を迎えるのですが、実は美容師を始めて今日で18年が経ちました。
思い返せば今から18年前の1991年(平成3年)。
高校の卒業式の次の日の3月2日から、美容室に就職しました。
入店後に通信教育で美容学校に入り、夏と冬はお店を少し早く上がらせて貰って、スクーリング(国家資格を取る実技練習)に通いました。
あれから18年…。
人生の約半分もの時間をこの仕事に費やしました。
手が荒れて、いつも血だらけでシャンプーするのが辛かった日々。
先輩の言う事は絶対の環境で、理不尽な事に悔しくて男泣きした日々。
毎晩終電ギリギリまで練習し、電車を逃がして帰宅出来ず、空車で帰るタクシーの運転手に頭を下げ、なけなしのお金で帰った日々。
みんなより上手くなりたいからと、忘れ物をしたと嘘をつき店に戻り、1人でこっそり練習していた日々。
モデル(練習)探しに明け暮れ、夜道に声を掛け「キャ〜」と逃げられたり、商店街で声を掛けた時はキャッチと間違えられる事も…。
休みは、ヘアーショーや雑誌の取材のモデル探しで、朝から晩まで歩き倒し、電車の中でも声を掛けた日々。
いつも理論を追求し、電車の中でも、歩いていても、トイレの中でも常に技術について考え、何百冊も書いたメモ帳やノートの山…。
悩みすぎて胃潰瘍になり、営業中に倒れて病院へ運ばれた事も…。
たるんだアシスタントを集め、ゲキを飛ばし、妥協する事無く、朝まで熱くミーティングをした日々。
店を出したいと父に相談した時、反対された後「なんだかんだ言っても、おまえが10年ずっとこの仕事をしてきた事には頭が下がる」と言われ、電話口で色んな思いがこみ上げ大泣きした事…。
年齢は関係無く、常に経験と実力がものを言うこの仕事。
沢山の辛い思い出が蘇ります。
今日から19年目。
1年前より今年。今年より来年。
刺激と向上を忘れず、必ず1年前の自分よりも、技術・人間・センス・思考・生き方…全てにおいて成長し、お客様に還元出来る様に精進して参りたいと思っています。
これからも末永く、御期待下さいます様、お願い申し上げます。